「あの子、いじめられ
るタイプだもんね。」
小学5・6年生と思わ
れる女の子たちの会話をふと耳にした。
同じセリフを、僕は何
度も聞いてきたし、使ってもきた。
僕の頭の中に「いじめ
られるタイプ」というある種の像が出来上がっているのだ。
それが会話として違和感なく交わされるということは、多くの人たちの中に、
同様のイメージが共通認識されている証拠だと思う。
その認識こそ、いじめ
をなくすことができない隠れた原因、
つまり、「あの子はいじめられても仕方がないタイプだ。」という
無意識のいじめ容認思考かもしれないと言えば、言い過ぎになるだろうか。
いずれにしても、こう
いうイメージを持つこと自体が、
ある人間に対する極めて残酷な色分けであることは、たぶん、間違いない。
もちろん、出来てしまった像を今さら消すことは無理だし、詮無い事だ。
しかし、何気なく使わ
れているこの言葉の副作用を、
改めて疑ってみる必要はあると自省を込めて思う。